2014年12月2日火曜日

ビフォアー&アフター #25◆Burberry London(バーバリー ロンドン)麻×綿ジャケット 裏地の黄変除去

Burberry London(バーバリー ロンドン)夏物ジャケット(麻60%・綿40%)の袖裏地の黄変を除去しました。
黄変の原因は衣類に残った汗が原因かと思われます。
黄変が酷かった部分は少し黄色い色素がの残りましたが、概ね綺麗にする事ができました。
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水洗いできると思いがちな綿や麻といった素材の物でも、染色の色落ちや、風合いの低下など、様々な理由で水洗い不可の洗濯絵表記が取り付けられている物が多く存在します。
また、今回のテーラードジャケットの様な作りが複雑な物は、水洗いする事でできるシワを伸ばしたり、元通りに形成し直すのが難しく、特殊な技術が必要となります。


そういった物は、一般的なクリーニング店にクリーニングに出しても、ドライクリーニングで処理されますので、汗などの水溶性の汚れは衣類に残ってしまいます。
衣類に残った水溶性の汚れは空気中の酸素と結合し、酸化して黄色いシミになって現れます。
また、汗に含まれる塩分は染色や生地を破壊し、脱色や著しい劣化を招く
原因にもなります。

夏場に着用したお洋服は多かれ少なかれ汗が吸収されているものです。
ドライクリーニングだけでなく、ウエットクリーニングで汗に対してのケアをお行っておく事が重要です。 




  

2014年12月1日月曜日

ビフォアー&アフター #24◆LANVIN COLLECTION(ランバン コレクション )ウールシャツのダブルクリーニング


LANVIN COLLECTION(ランバン コレクション )のウール100%シャツにドライ+ウェット(水洗い)のダブルクリーニングを施工し、襟廻りの汚れを除去しました。



洗濯絵表示では水洗い禁止となっていますが、こういった襟廻りの汚れをドライクリーニングだけで除去する事は不可能です。
ドライクリーニングで油汚れを除去した上で、残った水溶性の汚れを特殊ウェットクリーニングで除去しました。
ダブルクリーニングする事で、生地や洋服への負担を極力抑えた上で汚れだけを除去する事ができます。

ウールのシャツやブラウスは、水洗い可の絵表示が取付られている製品もありますが、水洗い不可の絵表示になっている製品も数多く存在します。
汚れやシミが酷くなる前に小まめにケアしてあげる事で、綺麗に長く着用する事ができます。

ウールシャツはご家庭で水洗いなさると、型崩れや縮み、風合いが落ちる事がありますので、安易になさらない方が無難だと思います。
[特殊水洗い]はクリーニング師がプロの知識と技術を備えた上で行っています。ご家庭で安易に水洗いする事は大切なお洋服を台無しにする事に繋がりかねませんので、十分にご注意下さい。