2014年9月30日火曜日

ビフォアー&アフター #23◆Burberry London(バーバリー・ロンドン)トレンチコートのダブルクリーニング


Burberry London(バーバリー・ロンドン)のトレンチコートにドライ+ウェット(水洗い)のダブルクリーニングを施工し、ドライクリーニングだけでは除去しきれない袖口などに付いた水溶性の汚れを除去しました。

殆どのトレンチコートは「ドライクリーニング可」、「水洗い不可」の洗濯絵表示になっているのが一般的かと思います。
ですから、一般のクリーニング店にクリーニングに出しても、ドライクリーニングだけで返ってくるのが普通です。
最初の1、2年はドライクリーニングだけでも大丈夫かと思いますが、ベージュなど薄い色合いの場合、数年経ったて注意して見てみると、襟や袖口など汚れが少しづつ蓄積されて目立つ様になってきます。
こうなるとドライクリーニングだけで綺麗にするのは難しくなってきます。

今回はこれまで一度もウェット(水洗い)クリーニングをした事がなかったトレンチコートにドライ+ウェット(水洗い)のダブルクリーニングを行い、水溶性の汚れを除去しました。
ビフォアー & アフターをご覧下さい。
[特殊水洗い]はクリーニング師がプロの知識と技術を備えた上で行っています。ご家庭で安易に水洗いする事は大切なお洋服を台無しにする事に繋がりかねませんので、十分にご注意下さい。


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2014年9月28日日曜日

保管してあったお洋服の黄ばみの原因

自宅で洗濯し、クローゼットに仕舞っておいた洋服や、クリーニングに出してから仕舞っておいた洋服を着用シーズンがきていざ出してみたら、黄ばんでいた・・・

そんな経験は誰しも一度や二度はあると思います。
 


お洋服に付着する汚れは、皮脂や化粧品などの「油汚れ」と、汗・尿・アルコール・塩などの「水溶性の汚れ」の主に二種類です。

ご家庭での水洗いでは「油汚れ」を完全に取り除く事ができませんし、一般にクリーニング店が行うドライクリーニングでは「水溶性の汚れ」を完全に取り除く事ができません。

「油汚れ」と「水溶性の汚れ」どちらかでもお洋服に付着したまま時間が経過すると、空気中の酸素と結合し酸化する事で黄ばみや変色となって現れます。

来シーズンも気持ちよく、綺麗なお洋服をお召しになる為に、お仕舞前の最後のケアは当店へお持ち頂き[ドライクリーニング]+[水洗い]の[ダブルクリーニング]をご依頼下さい。







ビフォアー & アフター #22◆スラックスに発生したカビの除去

今年は夏場に雨が多かったせいか、洋服にカビが発生したケースの相談が後を絶ちません。



ドライクリーニングしただけで洋服を保管した場合、汗や食べこぼしなどの水溶性の汚れが残っていれば、その汚れを養分としてカビが発生します。
カビは酸素とタンパク質、炭水化物、アミノ酸、脂肪を養分とするのですが、これらの汚れはドライクリーニングだけでは完全に除去する事はできません。

クリーニングに出してから仕舞ったのに、なぜカビが生えるの? とお思いになるかもしればませんが、カビ発生のリスクを払拭するにはドライクリーニングだけでは不十分なのです。

それとカビ対策に重要なのは温度と湿度です。
カビは温度が30℃以上になると、他の発生条件が整っていても衰え始め、36℃以上になると繁殖がストップします。
また、多くのカビは空気中の湿度が80%になると発生しやすいとされています。
梅雨時期や雨が続き気温が上がらない夏場などは、エアコンのドライ機能や除湿機を上手に使用して、湿度を管理する事も大切です。

もしもお洋服にカビが発生した場合は、基本的にドライクリーニングで除去できますので、速やかにお持ちください。
また、カビ発生の原因となった水溶性の汚れにはウェットクリーニング(水洗い)が有効です。
カビと原因になった汚れの両方を除去するにはドライ+ウェット(水洗い)のダブルクリーニングが有効です。


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2014年9月4日木曜日

洋服の黄ばみや変色の原因

お洋服に付着する汚れは、皮脂や化粧品などの油汚れと、汗・尿・アルコール・塩などの「水溶性の汚れ」の主に二種類です。

ご家庭での水洗いでは「油汚れ」を完全に取り除く事ができませんし、一般にクリーニング店が行うドライクリーニングでは「水溶性の汚れ」を完全に取り除く事ができません。


油汚れ」と「水溶性の汚れ」どちらかでもお洋服に付着したまま時間が経過すると、空気中の酸素と結合し酸化する事で黄ばみや変色となって現れます。



ドライクリーニングだけでは落ちなかった「水溶性の汚れ」(汗)が酸化し黄ばみとなって出現した(シルクブラウスの脇部分)




水洗いだけで落ちなかった「油汚れ」(皮脂)が酸化し黄ばみとなって出現した(ポロシャツの襟部分)


 写真の様な状態になってしまうと、通常の洗いだけでは除去できませんので、その分クリーニングにかかる費用も高くなってしまいます。
また、状態によっては完全に除去できない場合もあります。


ドライクリーニングだけでは落ちなかった「水溶性の汚れ」(海水)が原因での変色(ズボンの裾)
上の写真の様に変色してしまうと、色掛けなど染の分野の作業が必要となってきます。

夏場は知らず知らずのうちにかいた汗を洋服が吸っているものです。
またレジャーやお食事、お酒の席などで思わぬ汚れも付着している可能性があります。

来シーズンも気持ちよく、綺麗なお洋服をお召しになる為に、お仕舞前の最後のケアは[ドライクリーニング]+[水洗い]の[ダブルクリーニング]をご依頼下さい。