2014年4月26日土曜日

ビフォアー & アフター #13◆ダウンベストの汚れ VS ウェットクリーニング

今回ご依頼頂いたのは全体的に汚れが目立つイタリア製のダウンベストです。
昨年はクリーニングされなかったそうで、本来なら真っ白なはずのダウンベストには二年分の様々な汚れが。。。

襟廻りやポケット廻りには皮脂など、人の皮膚が触れた汚れや黒ずみ。
襟の後ろ側から背中にかけての黄色い汚れは、髪に付けた整髪料などが原因かと思われます。









ケアラベルの表示を見てみると ドライクリーニング× と表記されていて、イタリア語で「30℃の水で優しく洗う」みたいに書かれています。


ドライクリーニングが可能であれば、まずドライクリーニングで皮脂汚れなど油汚れをある程度除去・分解した上で、水洗いで残った水溶性の汚れを落としていくのですが、今回は水洗いだけで全ての汚れを落とさなくてはなりませんでした。
結果、[特殊水洗い]+[シミ抜き]でシミや汚れを取り除く事ができました。

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2014年4月25日金曜日

ビフォアー & アフター #12◆オートクチュール(お誂え)シルクブラウス × 食事のシミ


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今回ご紹介するのは、シルク100%のオートクチュール(お誂え)ブラウスの胸元についたお食事のシミです。

お食事のシミはドライクリーニングで落とせる油汚れと、ウエットクリーニング(水洗い)でしか落とせない水溶性の汚れが一緒になっている場合が多い為、ドライ+ウェットのダブルクリーニングをする必要があるのですが、シルク製品をウェットクリーニング(水洗い)するという事は、縮み、色落ち(色泣き)、変形、風合いの変化など様々なリスクを伴うので、一般的なクリーニング店では行える所は殆ど無いと思います。
ですから、この様な状況のシルク製品の場合、ドライクリーニングだけ行い、「このシミはとれません」というカードが付けられて、シミが残ったまま返ってくる事になるでしょう。
こんな状態のままじゃ、着れませんよね、。

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また、ウェットクリーニングができないという事は、ドライクリーニングでは除去できなり水溶性の汚れが洋服に少しづつ蓄積されていく事になりますので、白っぽい色のお洋服はだんだんと黄ばんできます。

今回のブラウスも白い柄の部分が全体的にやや黄ばんでいる様に見受けられました。


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当店では、ドライクリーニングと特殊ウェットクリーニングを行い、お食事のシミは完全に除去できました。

白い柄の部分も本来の白さを取り戻し、柄がはっきりと綺麗に蘇りました。


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シルクは軽くて柔らかく、肌触りがよい上に、吸湿性や通気性が良い高級素材です。その反面、水に弱い性質があり、汗や水などでもシミになりやすかったり、汗などが原因で変色してしまう非常にデリケートな素材です。
ご家庭で洗濯などのケアをするのには不向きな素材ですので、綺麗な状態を保ったまま着続けていくには、当店の様なプロに定期的なケアをご依頼頂くのが宜しいかと思います。
お気軽にご相談下さい。
[特殊水洗い]はクリーニング師がプロの知識と技術を備えた上で行っています。ご家庭で安易に水洗いする事は大切なお洋服を台無しにする事に繋がりかねませんので、十分にご注意下さい。






2014年4月22日火曜日

ビフォアー & アフター #11◆シルクセーター × 食べこぼしのシミ



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洗濯表記は「水洗い×」「ドライクリーニング○」となっていましたが、食べこぼしのシミは油汚れと水溶性の汚れが複合している場合が多い為、ウェットクリーニングまで行わないと完全に取り除く事ができませんので、今回はドライクリーニング+特殊ウェットクリーニング(水洗い)のWクリーニングを行いました。



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シルクは非常にデリケートな生地ですので、食べこぼしなどをした際は、拭き取ろうとせず、タオルなどで上から抑えるようにして下さい。
また、水でもシミになる事がありますので注意が必要です。

今回の様に、シルク製品でも特殊な方法でウェットクリーニング(水洗い)しシミや汚れを除去する事ができますので、シルク製品のシミなどでお困りの方はお気軽にご相談下さい。

[特殊水洗い]はクリーニング師がプロの知識と技術を備えた上で行っています。ご家庭で安易に水洗いする事は大切なお洋服を台無しにする事に繋がりかねませんので、十分にご注意下さい。





2014年4月17日木曜日

ビフォアー & アフター #10◆コットンサマージャケット × 酸化した古いシミ + 黄ばみ

前回の ビフォワー & アフター #9  と同じイタリアの高級メゾン製のサマージャケットです。


左の胸元を中心に酸化した古いシミがあり、全体的に黄ばんでいます。

前年の夏場に着用した後、クリーニング(他店)に出してから自宅で仕舞っていたとの事です。
着用シーズンがきて取り出してみた所、この様な状態になっている事に気付き、当店に持ち込まれました。


当店でドライクリーニングとウェットクリーニング(水洗い)のWクリーニングを行い、左胸元のシミと全体の黄ばみを除去しました。

洗濯表記を見てみると「水洗い×」「ドライクリーニング○」となっていましたので、特にお客様側から何も注文しなければ一般的なクリーニング店ではドライクリーニングだけを行い、お客様へお戻しすると思います。

当ブログでもこれまで何度か書きましたが、ドライクリーニングは石油から精製されたドライ溶剤で洗浄しますので、油性の汚れを落とすのには有効ですが、汗や食べこぼしといった水溶性の汚れを落とす事はほとんどできません。

クリーニングに出したから大丈夫、と思っていても、目に見えない汗などの汚れは洋服に残ったままで、時間が経って空気中の酸素と触れてシミや黄ばみとなって出現します。

汗をかかれた場合や、飲食をし服に飛び散ったかな、っと思った時は、ドライクリーニングだけでなくウェットクリーニングまでしておく事で黄ばみやシミの出現のリスクをかなり低くする事ができますのでお勧めです。

冬場でも暖房などの影響で、知らず知らずのうちに結構汗をかいていたりするものです。
セーターやカーディガンなどで地肌や下着の上に着る様なアイテムは、年に一度はドライクリーニングとウェットクリーニング(水洗い)のWクリーニングしておけば綺麗な状態を長く維持できますよ。

[特殊水洗い]はクリーニング師がプロの知識と技術を備えた上で行っています。ご家庭で安易に水洗いする事は大切なお洋服を台無しにする事に繋がりかねませんので、十分にご注意下さい。






2014年4月15日火曜日

ビフォアー & アフター #9◆コットンサマージャケット × 汗による色泣き

イタリアの高級メゾンのサマージャケットです。
両脇下の柄が汗で色泣きしてしまっています。


当店で特殊ウェットクリーニングとシミ抜きを行い復元しました。

これまで様々な国の多くのメーカーやブランドのお洋服をお預かりし、クリーニングしてきた経験から言うと、イタリア製の生地は、柄や発色が美しい反面、色の定着が日本製などに比べるとやや弱いという印象があります。
特に「白 × 紺」の組み合わせでこういった色泣きトラブルをよく目にしますので、ご購入の際はよくご検討なさった方が宜しいかと思いますし、着用に際しては、汗や食べこぼし、雨などに十分な注意が必要です。

それと、この様なお洋服を洗濯表記を無視し「綿だから水洗いしても大丈夫だろう」と安易に水洗いしてしまうと、どんな風になるかは想像できると思います。絶対にご自分では水洗いをなさらないで下さい。
水洗い不可のお洋服を水洗いし、色泣きしてしまっても、メーカーの保証対象外となりますので、その辺りのリスクもお忘れなく。

後々のケアの事を考えると、なるべく夏物は水洗い可の洗濯表記になっているお洋服をお選びになるのが得策かもしれません。

最後に万が一、色泣きしてしまった(させてしまった)場合は、速やかに当店までご相談下さい。
全て元通り!とは言いませんが、経験上、高い確率で復元が可能です。




2014年4月14日月曜日

ビフォアー & アフター #8 SHIPS(シップス)トレンチコート 自転車の油除去

今回ご依頼いただいたのは、自転車の後輪に裾が挟まり、黒い汚れが付着したSHIPS(シップス)のトレンチコート(素材 ウール100%)です。






主な汚れは、自転車に付いていた油や泥などと想像ができます。

油はドライクリーニングで除去できますが、水と土が一緒になった泥を除去するにはウェットクリーニングする必要がある為、ドライクリーニング+ウェットクリーニングのWクリーニングをお勧めしました。

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結果、今回の自転車の汚れは油汚れが主だった様で、ドライクリーニングだけで完全に汚れを除去する事ができましたので、ウェットクリーニングは中止し、ウェットクリーニング分の料金を返金させて頂く事にしました。

今回の様に、何が付いた汚れやシミなのかをお教え頂けると、汚れに対して的確に対応ができ、クリーニング代やシミ抜き代の節約に繋がります。
















2014年4月11日金曜日

ビフォアー & アフター #7 プリーツスカート × 酸化した古いシミ



こちらも「ビフォワー & アフター #6」と同じく、酸化した古いシミがあるプリーツスカート(素材 ポリエステル100%)です。
直接の原因は不明ですが、お食事の際などについたものが、時間が経過し、空気中の酸素と結びつく事で酸化し茶色くシミになって出現したものと考えられます。
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[ドライクリーニング]+[特殊水洗い]+[シミ抜き]でシミを完全に取り除く事ができました。
ウエットクリーニング(水洗い)をする事で、シミ以外の部分の少し黄ばんでいた感じも解消され、色柄が鮮やかになりました。
また、プリーツ加工も綺麗に復元できています。
古いシミでも生地の素材にもよりますが、概ね除去する事が可能です。
お気軽にご相談下さい。

[特殊水洗い]はクリーニング師がプロの知識と技術を備えた上で行っています。ご家庭で安易に水洗いする事は大切なお洋服を台無しにする事に繋がりかねませんので、十分にご注意下さい。

〒780-0822 高知市はりまや町3丁目13-21小野ビル1F
TEL&FAX/088-856-5333
お問い合わせフォーム
http://www.窪田クリーニング.jp
 営業時間/11:00 - 19:00(日曜は18:00まで) 
定休日/水曜・祝日

ビフォアー & アフター #6 コーデュロイジャケット 酸化した古いシミ除去



ドライクリーニング+ウェットクリーニングのWクリーニングで完全に除去できました。

何が付着したのかは不明ですが、着用後クリーニングせずしばらく放置しておい結果、茶色くシミになっていたとの事です。

お酒やジュースの様な、何らかのものがかかった事が原因ではないかと想像できます。

お酒やジュース、お料理の汁などが滲み込んだ場合、直後はシミになっていなくても、時間が経過し、空気中の酸素と結びつく事で酸化し茶色くシミになって出現します。

こういった場合、ドライクリーニングだけをしておいても同じように茶色くシミになる可能性が高いです。

お酒やジュースなどの成分は、水に溶け出ますので、ドライクリーニングだけではなく、ウェットクリーニングまでしておけば、この様な事になる心配は有りません。

高知市はりまや町3丁目13-21小野ビル1F
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2014年4月4日金曜日

ビフォアー&アフター #5 ワイシャツ 襟廻りの汚れ除去

今回ご依頼いただいたのは、着用後洗濯せず暫く置いておいたワイシャツです。
襟廻りに付着した汗や皮脂などの汚れが酸化して黄色くシミになっていました。

この様な状態になってしまうと、洗うだけでは襟廻りは綺麗になりませんので、シミ抜き代が別途必要となってしまいます。
無駄な出費を抑えるためにも、着用後は速やかに洗濯するか、クリーニングに出す様に心がけましょう。

また、家庭での水洗い洗濯では、皮脂などの油汚れを完全に取り除くことが難しいため、洗濯しておいても時間が経つと襟廻りや袖口が黄色くなってしまう事があります。油汚れの除去にはクリーニング店の行うドライクリーニングが有効ですので、長期保管する前には[ドライクリーニング]+[水洗い]で完全に汚れを落としてからお仕舞になる事をお勧めします。


ドライクリーニング]+[特殊水洗い]+[シミ抜き]でシミを完全に取り除く事ができました。





ビフォアー&アフター #4 トレンチコート ボールペン(大量)の付着除去

今回ご依頼いただいたのは、大量のボールペンが付着したトレンチコート(素材 綿100%)です。
バックからボールペンが突き出ている事に気付かないまま持ち歩いていて、この様な状態になってしまったそうです。


ドライクリーニング]+[特殊水洗い]+[シミ抜き]でボールペンの付着を完全に取り除く事ができました。

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[特殊水洗い]はクリーニング師がプロの知識と技術を備えた上で行っています。
ご家庭で安易に水洗いする事は大切なお洋服を台無しにする事に繋がりかねませんので、十分にご注意下さい。






ビフォアー&アフター #3 MACKINTOSH(マッキントッシュ) ゴム引きコート 襟廻りの汚れ除去

マッキントッシュのゴム引きコートもウェットクリーニングでケア可能です。

お気軽にお問い合わせ下さい。






ビフォアー&アフター #2 お誂えスカート 色泣きの修復

今回ご依頼いただいたのは、紺色の花柄部分が色泣きをおこしたお誂えスカート(素材 綿100%)の修復です。

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 [特殊水洗い]+[シミ抜き]でシミを完全に取り除く事ができました。

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[特殊水洗い]はクリーニング師がプロの知識と技術を備えた上で行っています。
ご家庭で安易に水洗いする事は大切なお洋服を台無しにする事に繋がりかねませんので、十分にご注意下さい。



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